So-net無料ブログ作成
検索選択

癌と視えないモノ。1 [大きなチカラ]

始まりは、ずいぶん前。

妙な出血からが始まりなのだろう。

Hしたら、血が出た。 初めてのときは、刺激して生理が来たのかと思った。
けれど数日で出血は収まり、生理は始まらなかった。

数ヶ月後、あるとき再び出血した。
レンガを溶かしたような濁った色の液体が、どろりと垂れた。

さすがに二人ともギョっとして、見えない内部に不安を抱いた。

タケの提案(指令?)で、産婦人科で検査してもらった。

結果はだいじょうぶ。 びらん という言葉と、性行為をして出血することは異常ではないと
安心料を払って、日常に戻った。

母は癌を経験している。 そのこともあり、年に1度は健康診断や癌検診を受けようという話になった。

・・・その、市が行ってくれる癌検診に、要精密検査で、ひっかかった。

子宮癌検診は、その検査スタイルが 果てしなく屈辱的で惨めな気分になる。
 なにが哀しくて他人に股を広げて見せねばならんのか。

花も恥らう乙女に・・・!と、恨みがましく思うと同時に、結婚してて良かったーなどど思う。
 結婚してて良かったと思うと同時に、結婚していなければ、
自分は絶対に、この検診は拒否していたと 今でも断言できる。


精密検査ということで、再びあの悪夢の検査台に下着を脱いで乗る。
 両手を組んで握り締め、痛覚がどっかへ行くほど親指の腹に爪を立てる。
 理性と感情を押し殺し、ぎゅっと目を閉じて 努めて自分を納得させる言葉を念じた。

カーテン仕切りのおかげで、こちらの表情や仕草が見られずに済むことだけが、唯一の救い。

組織を採った後の先生は、まず問題ないでしょう。 見ただけの見解ではキレイです。と おっしゃった。

結果の出る日にちを聞いて、病院を後にする。


結果を聞きに、病院を訪れる日。 先生から電話があった。
 結果が出てるから、聞きにいらっしゃいね。という短い内容だった。

マメな先生だと思った。 うちの歳が若いから、気遣ってくれているように感じた。

・・・しかしその解釈は違う意味だったと知る時、結果が、アウトだったと知った。
脳みそが、古いパソコンのモデムがヴヴァーーー!と唸りだすような音を出した。
 この音には覚えがある・・・と遠くで思いながら、とっさに親指を握りしめた。

 親指は真っ白に血が通わなくなって、ひんやりとさせている。
 頭も握り締めた指のよーに真っ白、というか。

先生の言葉がよく聞こえなく、ぼわーーん。とした感じの中、ぽつん。と
 (・・・・ごめんなさい)
って言葉だけが 浮かんでた。

母もタケも 「大丈夫だよ」って、信じてくれていたから。
 明るく、疑う余地もないように。
 ・・・努めてそうしてくれていたのかもしれないけれど。
それを裏切る結果になってしまったから。


2010-01-08 21:17  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。