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ありがた迷惑(厚意)。 [おしゃべりべしゃり。]

かよ子さんの地域のゴミ出しは、ゴミと資源に分別する区域だ。

夫の良夫さんは、会社勤め。

せっせとゴミの分別を エコロジー精神で頑張るかよ子さん。

二人で過ごす居間にも、2種類のゴミ箱がならび 良夫さんも協力してくれている。


けれども、かよ子さんには悩みがあった。

良夫さんが時折、せっかく分別したものを、まとめて会社へ持って行ってしまうのだ。

つまり、費用を払って回収してもらっている事業用ゴミに、

かよ子さん家の家庭ゴミも混入しているということを、かよ子さんも知っている。

かよ子さんのエコロジー精神は、哀しい気持ちになってしまう。

かよ子さんは、良夫さんの行動が理解できない。


どうしてゴミ出しの日に、会社へ持ち去ってしまうのか。

分別した努力も気持ちも 水の泡。

顔を合わせるわけでもないのに、良夫さんの会社に対して後ろめたい気持ちになる。

そんな思いを、かよ子さんは友人に渋い顔で打ち明けた。

友人は「う~ん。。」と唸って考え込んだ。


「良夫さんは、いちおう厚意でやってるとしか 思えないんだけど」

「は? 厚意?? どこが?」

「嫌がらせでやってると、思えるの?」

「・・・・・わからない。 何も厚意になってないもの。 むしろ困ってるわ」

「かよ子さんの地域は、指定されたゴミ袋でしょ? えぇと、10枚400円だったかしら」

「そうだけど。 大した額じゃないわ。 それと厚意とに繋がる意味がわからない」


かよ子さんの顔色は、ますます渋くなっていく。

友人は少し間を置いて、苦笑いをしながら優しく語りかけた。


「ゴミ出し。 かよ子さんがしてるでしょ? きっと良夫さんは、分別だとか関係なく、
 重いしゴミ出すのにお金もかかるから、一日一善♪くらいな軽い気持ちで、ゴミを持って行ってるんだと思うわ」

「だから、そこが迷惑なのよ」

「それを止めたいと思うなら、その話をする前に、良夫さんの厚意を汲んでから 話すことね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

かよ子さんの顔には、「良夫さんの行為を厚意に受け取れる可能性は皆無である」と書いてあるかのようだ。

友人は続ける。

「だって、良かれと思ってした人に、迷惑そうな顔で「止めて。」と言われたら、誰だって気分良くないわよ?」

「・・・・それは、わかるけど・・・」

友人は一つ深呼吸をしてから微笑んだ。

「・・・今の顔で良夫さんと話をしたら、言葉を選んでもおそらく喧嘩になるから(^^;
 厚意を汲んでから話ができないようなら、衝突を覚悟して話をするか、今は話さずに時期を待つのもいいかもしれないわね」

「・・う~ん。もう結構 我慢の限界が来てるのよ」

「・・・・喧嘩をするのが無駄とは言わないわよ? ただ、その後のかよ子さんが違う内容で渋い顔をしてるだろうなって心配なだけ」


かよ子さんは唸りながら体を一頻り揺すると

「う~ん。 ちょっと持って行かれない方法を考えてみるわ」

そう友人に苦笑いで返した。

友人もそれに苦笑いで頷いて 残った紅茶を飲み干した。

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2008-05-23 01:35  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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